事故当初から受任した事例で通院方法等をサポートして耳鳴りについて後遺障害12級を獲得した事例
保険会社提示額
0万円
最終獲得額
600万円
ご相談内容
被害者 | 50代自営業 |
---|---|
部位 | 左耳 |
傷病名 | 伝音声難聴等 |
後遺障害等級 | 12級 |
獲得金額 | 600万円 |
停車中に追突されて現在病院に通院中である。車の修理代は3万円程度であった。5年ほど前に首のむち打ちで後遺障害14級の認定を受けている。
今回もむち打ちの症状がひどく腕にしびれもあり、さらには耳鳴りがひどい。仕事にも支障をきたしているのできちんとした賠償金を取得したい。
サポートの流れ
項目 | サポート前 | サポート後 | 増額幅 |
---|---|---|---|
後遺障害等級 | なし | 12級 | – |
入通院慰謝料 | 0 | 100 | 100 |
休業損害 | 0 | 40 | 40 |
逸失利益 | 0 | 210 | 210 |
後遺障害慰謝料 | 0 | 250 | 250 |
合計 | 0 | 600 | 600 |
単位:万円 |
担当弁護士は依頼者に対して、5年ほど前にむち打ちで後遺障害の認定を受けていることから今回の事故で重ねてむち打ちについて後遺障害が認定される可能性が低いこと、事故程度がさほど大きいのでその点でも後遺障害が認定されにくいことを説明した上でサポートを開始しました。
一方、依頼者は耳鳴りがかなり酷く耳が聞こえにくくなっているほどだという話だったので、この点については医師にしっかりとうったえて治療期間中に必要な検査等は全てやっておいた方が良いとアドバイスしました。
その後治療が終わって後遺障害の申請をかけたところ、むち打ち(頸椎捻挫)の点については今回の症状は過去の後遺障害の症状を加重したとまでは認められないから後遺障害とは認定できないとの判断が下されました。
しかし耳鳴りの点については今回の事故により「耳鳴に係る検査によって難聴に伴い著しい耳鳴が常時あると評価できるもの」に該当して後遺障害12級に相当すると判断されました。担当弁護士は当該等級に基づいて弁護士基準での請求を相手方保険会社におこないました。
解決内容
傷害部分(通院部分)と後遺障害部分の慰謝料や逸失利益等で合計600万円の賠償金を取得しました。
所感(担当弁護士より)
交通事故事件でよくある頸椎捻挫や腰椎捻挫の症状では、過去に当該症状で後遺障害が認定されている場合、新たな事故で過去と同一の症状が出ても過去の後遺障害を加重したものではないという判断がされて本件のように後遺障害が認定されない場合があります。
本件はそのような場合になることを想定して、受任当初の治療段階から耳鳴りで後遺障害を獲得することを想定して依頼者にアドバイスをし、結果として後遺障害の等級認定に繋げた案件です。
当事務所の交通事故事件における豊富な経験が生きた事例といえます。依頼者にも非常に喜んでもらいました。